こんにちは、Millennia PilatesのAsukaです。
今日は、60代の方のピラティスについて、ひとつの実体験をもとにお話ししたいと思います。
長年、立ち仕事を続けてきた方で、慢性的な腰痛や背中の痛みを抱えていました。
「筋肉がまるでないから仕方ない」
そう言って、痛みを年齢のせいにしてしまうことも多かったようです。
立ち仕事=動いている、ではない
立ち仕事というと「毎日動いているから大丈夫そう」と思われがちです。
でも実際には、
- 同じ姿勢で立ち続ける
- 片脚に体重をかけ続ける
- 腰や背中に力を入れっぱなし
こうした状態が長く続きます。結果として、
使いすぎて疲れている筋肉と、ほとんど使われていない筋肉の差が大きくなっていきます。
腰や背中は頑張り続けているのに、
本来支えるはずの体幹や股関節は、うまく働いていない状態でした。
「筋肉がない」のではなく、「使えていない」
ピラティス的に身体を見ていくと、問題は「筋肉がないこと」ではありません。
たとえば、
- お腹や体幹で支える感覚が分からない
- 股関節ではなく、腰で動いてしまう
- 背中に常に力が入って抜けない
こうした使い方のクセが、痛みを繰り返す原因になっていました。
週に一度のピラティスでやったこと
始めたのは、週に一度のピラティス。
決してハードな運動ではありません。
最初に行ったのは、次のような地味な動きばかりです。
- 呼吸を感じる
- 仰向けで背中を広げる
- 骨盤を小さく動かす
でも、この「地味さ」こそが、60代の身体にはとても大切でした。
ピラティスで大切にしたポイント
このレッスンで大切にしたのは、「鍛える」ことではありません。
- 腰を頑張らせない
- 背中に力を入れすぎない
- 呼吸とお腹で支える感覚を思い出す
そして何より、自分で気づけることを重視しました。
「今、腰に力が入っている」「今は楽に立てている」
そうやって、自分の身体の状態を感じる練習を重ねていきました。
そして、動かせば楽になると分かってきた
ピラティスを続ける中で、少しずつ変化が出てきました。
痛みがあるから動かない、ではなく、
ピラティスで身体を動かすと、逆に楽になる。
そんな感覚が分かるようになってきたのです。
朝、身体が重いとき。
腰や背中に違和感があるとき。
以前なら「今日は無理をしないでおこう」と動かさずに過ごしていましたが、
今は「少し動かしてみよう」と思えるようになりました。
呼吸を整え、背中や骨盤をゆっくり動かす。
それだけで、固まっていた身体がほどけていき、
痛みや重さが軽くなることを実感できるようになりました。
「できる」から「続けられる」へ
激しい運動ではなく、自分の身体に合わせて動ける。
だからこそ、無理なく続けられる習慣になっていきました。
完全に痛みがなくなる日ばかりではありません。
それでも、
- 動けば楽になる
- 自分で調整できる
- 今日はここまで、と判断できる
こうした感覚が身についたことで、身体との付き合い方が大きく変わりました。
完全に治ったわけではありません
正直に言うと、腰痛や背中の痛みが完全にゼロになったわけではありません。
痛みが出る日もあります。
でも、大きく変わったことがあります。
- 痛くなりそうな前兆が分かる
- 無理な姿勢を避けられる
- どう動けば楽かを自分で選べる
これはとても大きな変化です。
「治す」より、「うまく付き合う」
年齢を重ねると、すべてを完璧に治すことは難しい場合もあります。
でも、
- 自分の身体を知る
- 無理をしない選択ができる
- 元気に動ける時間を延ばす
これは、いくつになっても可能です。
ピラティスは、そのための身体の使い方を教えてくれます。
健康寿命という考え方
最近よく聞く「健康寿命」。
長く生きることよりも、元気に動ける時間を長く保つこと。
自分の足で立ち、歩き、日常を楽しめる。
その土台を整えることが、とても大切だと感じています。
60代からでも遅くない
「今さら運動しても…」そう思われる方も多いですが、
むしろ60代だからこそ必要だと感じます。
激しい運動ではなく、自分の身体と向き合う時間。
週に一度でも、身体はちゃんと応えてくれます。
まとめ
ピラティスは、自分の力で身体を整え、痛みと上手に付き合っていくための方法です。
完全に痛みがなくならなくても、
「自分で整えられる」という感覚は、大きな安心につながります。
もし、慢性的な痛みや不安を抱えている方がいたら、
「頑張る」前に「整える」
そんな選択肢があることを知ってもらえたら嬉しいです。
